つげ義春全集 6
つげ義春全集 6 / 感想・レビュー
gtn
前世や輪廻という真実、また、その見せ方において「ゲンセンカン主人」をつげ作品の頂点に位置付けたい。しかし、そんな作品が続くわけがない。「ねじ式」は苦し紛れに捻りだしたとのことだが、"夢もの"とはよく考え付いたものだ。ストーリーがなくとも、読者が勝手に解釈してくれる。しかし、その一連の夢ものも、現状の閉塞感や無力感から解放されておらず、重さが残る。
2020/12/27
5〇5
「ねじ式」は50年近く前の作品である。いかにもアングラ系で胡散臭さ満載だ ♦だが、読む者は不思議な世界に引き込まれてしまう ♣それは「夢」の世界だ ♥緻密で写実的な背景と歪でシュールな世界は、まさに夢の中の現実 ♠「ねじ式」に代表される作品群は人が夢を見続ける限り、これからも古びることはないだろう。
2017/05/31
マーク
シュールな漫画、わけわからんストーリーが多いが、なんとなく完読。場末的、幻想、奇譚、千葉。 鄙びた温泉。夢。少しこの作家怖いかな。
2021/05/18
鏡子
ヨシボーの犯罪、日の戯れ、ねじ式はいう迄もなく好きだ。ヨシボーが雑誌の中の女をつまんでぼりぼり食うシーン、あのコマ、好き。日の戯れの、あの何も無い日常中にあった照れくさい小さな小さな幸福、妻の無邪気さがどうしようもなく、好き。最高な一冊。
2012/10/20
なななな
「ねじ式」の存在を知ったのは子供のころ、兄が読む平凡パンチをこっそり読んだ時に出会った蛭子能収のパロディ。コロコロコミックとかコミックボンボンとか読んでいた自分には異次元な魅力があったものだ。 大人になって本物のつげ作品は選集などでちらほら読んでいたが、全集を読んで画風の奇妙な変遷を理解できた。
2022/12/28
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