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つげ義春全集 8

つげ義春全集 8

つげ義春全集 8

作家
つげ義春
出版社
筑摩書房
発売日
1994-04-01
ISBN
9784480701688
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つげ義春全集 8 / 感想・レビュー

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gtn

著者自身の心身を切り売りして描いているように見えるが、ほとんどフィクションとのこと。だが「生活演技」と語っているとおり、自らの作品が、生き方に影響を与えていることは間違いなかろう。また、それが著者に少なからず窮屈な思いをさせており、休筆もそれが原因ではと勘繰りたくなる。なお、今回再読し気が付いたが、久住昌之の実父や親友タキモト氏も愛用した「便利棒」を「魚石」の登場人物も使用しており、テレビのリモコンが無い頃は、移動せずにチャンネルを変えることが喫緊の課題であったことが分かる。

2021/01/03

nonpono

竹中直人の「無能の人」の映画からついに原作に辿り着く。仄暗い感じが全編を通して漂う。映画でもそうだが作者の奥さんの「そんなことはいいからマンガを描いてよ」という叫びがむなしく響く。古本屋、カメラ屋、そして石屋への漂流。多摩川をおんぶして歩いたり、石を探しに行ったり、鳥男の話だったり、日常とは乖離しているエピソードの数々が胸に響く。家族3人の温泉旅行の話も物哀しい。夕食の原価計算にいそしむ奥さんなど。原作を読むとまた竹中直人の映画を見たくなる。この世界観を見事に映画化したなとお思うのだ。

2023/08/06

なななな

「無能の人」シリーズは自分にはつらすぎて目を背けたくなったw

2022/12/28

5〇5

「石屋シリーズ」は、河原で拾った石を売る男の物語だ ♦石に元手は掛からず売れれば丸儲けだが、売れることは、ない ♣ところで、自然石を鑑賞する趣味の存在すら知らなった。盆栽と並び自然の侘び寂びに通じる独特の文化世界という ♥本作の主人公は、どうしようもなく情けなく、ダメでくずで虫けらなのだ。文字通りの無能の人なのだ ♠そこに現代にも通じる男の哀愁を見ることができる。この愛すべき大馬鹿ものよ。

2017/06/11

おふとんくん

ナサケイけどイイ。絵も上手いです!

2018/06/09

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