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杉浦日向子全集 第2巻

杉浦日向子全集 第2巻

杉浦日向子全集 第2巻

作家
杉浦日向子
出版社
筑摩書房
発売日
1995-12-01
ISBN
9784480701824
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杉浦日向子全集 第2巻 / 感想・レビュー

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fu

上野の彰義隊の話「合葬」、吉良上野介の話「吉良供養」、画家・井上安治の話「YASUJI東京」の3作品が収められている。杉浦さんは江戸を見てきたように時代考証も正確でリアルに描くと言われていて、それが気になって仕方がなかったのだが、「YASUJI東京」でその企業秘密(p282)が明かされている。やはりそうだったんだなあ。

2015/12/20

tama

図書館本 遅れてきた杉浦日向子ファン 全部マンガ。エロでもお笑いでもない。彰義隊の話と近代浮世絵師の絵の話。彰義隊、映画の方が先だった。若者の顔が見分けきれない。見開きの空は史実の季節から見ると、梅雨明けのスコーンと抜けた夏空なのですね。会津へ向かう若者がぶっ倒れて見上げた空にふさわしい。旅の親子の娘がたまらなく可愛い。YASUJI東京はマンガが心象スケッチみたい。しかし、画家の姿が見えないって別に良いのでは?殺した個性というのが静謐につながるようだと思う。

2019/09/03

がんぞ

初期の代表作/武士は支配階級として、質素に暮らしおおむね良く秩序を保ってきたが、経済構造の変化で上中下どのクラスでも借金が嵩み家計は火の車だったらしい。体面と意地で生きていた。上野の彰義隊は警察活動で治安を回復させ庶民に高評価だった。『官軍』の野蛮なことといい、衝突となった場合の勝敗は見えず。駿河いき将軍を退いた慶喜に忠義を尽くすとは何なのか?関東者には西国の“帝”が上となった屈辱的状態への反発もあったろう「言葉や理屈では片付かない」感情のぶつかり合い、近代軍隊に、武士階級の没落を予見したからかも知れない

2018/09/30

ながめ

文庫版「合葬」を持ってるのですが、収録作品に読んだことが無いものが有った為購入 影の主役の女性は杉浦さん自身だと思うんですが、絵を見て感じたままを思いそしてその疑問を追う姿を見て杉浦さんもこうして東京から江戸を見てたんだろうな…とまた発見

2011/08/25

Tac

図書館本。森まゆみ氏の「彰義隊遺聞」でチラリと紹介されていたので。上野戦争に参加した3人の若者による青春残酷物語「合葬」とその番外編「長崎より」、四十七士の討ち入りによる犠牲者を丁寧に掬い取った「吉良供養」、画家・井上安治を取り上げたエッセイ風漫画「YASUJI東京」を収録。表題作については、まだ絵が拙い事もあり期待した程ではなかったというのが正直な所。でも上野戦争をここまで書ききった漫画は貴重だと思う。

2017/09/18

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