金子兜太集 第1巻
金子兜太集 第1巻 / 感想・レビュー
nininice
霧の夜のわが身に近く馬歩む / 緑蔭に星のごとくに蝶いたり / 百日紅まことの愛は遂になし / 晩秋の唇涸き蝶といる / 光ちらす梅雨のともしを消さんとす / 豹が好きな子霧中の白い船具 / 岬明るく美貌の造船工眠る / 戦争の句、日常の句、友人へ贈る句、色々な句が所狭しと並ぶなかで、わたしは上に挙げたような、どこか物語のような句に大変惹かれました。背景にどんなストーリーがあるのか想像しながら楽しんでいます。
2017/05/27
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