山田風太郎明治小説全集 7
山田風太郎明治小説全集 7 / 感想・レビュー
がらくたどん
島田荘司氏の『漱石と倫敦ミイラ~』を読んだので。懐かしいなあ♪収録の『黄色い下宿人』を初めて読んだ時、巻末の「人物事典」ホームズの項に「日本人の書いた贋作としては、文句なしのベスト作品である」書いてあってたじろいだ。「贋作」ってさ~。でも褒めてますよね?体格と文明度の差で神経衰弱気味のナツメ氏の名推理にご注目♪漱石は風太郎の明治物に最多出演回数を誇るんだそうな。ほぼチョイ役でも(本書「明治十手架」という長編の「姉いずこ」という章にも正岡君=子規と共に神保町の本屋巡りをする学生として登場する)大したもんだ。
2024/06/07
私的読書メモ3328
『明治十手架』は、著者にしてはなぜかイマイチな印象でした。いつも巧みさに唸らされる構成が、今回はどうにも退屈で、キャラクターの魅力も感じられず。特に、真主人公のはずのダブルヒロイン・お夕とおひろが単なる構成パーツにしか思えませんでした。『明治かげろうイ車』は市太郎とお葉にどうにも感情移入できないのと、いくらなんでも都合の良い偶然が多すぎますが、治三郎のパートとテーマの消化は秀逸。陰鬱な前二作品に比べて、最後を飾る『黄色い下宿人』は痛快で、楽しく読めました。
2015/10/27
timeturner
「黄色い下宿人」目当て。シャーロック・ホームズと夏目漱石が遭遇していたというとんでも設定。
2008/04/07
てっちゃん
1997年12月14日に読了
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