柳田國男全集 21
柳田國男全集 21 / 感想・レビュー
ジャズクラ本
《故郷七十年》○・我楽多文庫・北斎漫画・三世相(昔の百科全書)・ラグントン・ウォーナーとの交流。先の大戦で京都や日本文化の空爆を避けるように進言したとされるが、他の人物との説もあり・美濃国児安神が日本三代実録に見ゆ。子安神社のことか。・ネフスキーの沖縄研究ノート。国図にあり。オシラサマの研究もしている・金田一京助の北蝦夷古謡遺篇・「山島民譚集」柳田の河童の本・明治44年、木地屋調査で郡上八幡へ・稲荷信仰に関して・赤米の代わりのお赤飯・「琉球諸島における倭寇史跡の研究」稲村賢敷著・学ぶ←まねぶについて
2019/06/20
yagian
神奈川近代文学館で柳田邦男の展覧会を見に行き「故郷70年」を引用していたので、読んでみようと思った。最近、イスラム国のこととか、切迫したテーマの本を読むことが多かったので、久しぶりに楽しく読書をすることができたような気がする。柳田國男は、とにかく、問題設定がすばらしい。その問題に対する説明、回答は、今の時代から見ると誤っていることも多いけれど、問題設定のオリジナリティは群を抜いていると思う。漢籍や日本の古典と西洋の教養の両方が身についている、日本で一回限りの世代の一人なのだとしみじみ思う。
2015/12/21
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