KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

柳田國男全集 24

柳田國男全集 24

柳田國男全集 24

作家
柳田国男
伊藤 幹治
出版社
筑摩書房
発売日
1999-12-01
ISBN
9784480750846
amazonで購入する

柳田國男全集 24 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

てれまこし

「巫女考」など『郷土研究』時代の重要な論考を収録。初期の柳田には、征服者たる大和民族の眼から見て、他者である先住民や帰化民など異民族の影を追い求めるロマン主義がある。文明国日本に残る「未開」「野蛮」への異国趣味的な憧れがあるのだが、それが帝国主義へ邁進する時代の常識となりつつもあった。ただし、北方だけでなく南方からの「マレー系」の流入も既に視野に入っている。他方で、被差別民への関心は別の方向へも向く。被差別民は漂泊民の末裔であるとしつつも、異民族視を戒めている。大和民族の「自省の学問」となる以前の民俗学。

2018/12/12

感想・レビューをもっと見る