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トーベ・ヤンソン・コレクション 7 フェアプレイ

トーベ・ヤンソン・コレクション 7 フェアプレイ

トーベ・ヤンソン・コレクション 7 フェアプレイ

作家
トーベ・ヤンソン
Tove Jansson
冨原眞弓
出版社
筑摩書房
発売日
1997-12-18
ISBN
9784480770172
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トーベ・ヤンソン・コレクション 7 フェアプレイ / 感想・レビュー

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榊原 香織

これは良かった。 トーベファン必読かな。 実際に作者と女友達の生活を描いた感じ。 芸術家二人の。 興味津々。 コレクション8の7

2022/04/16

miyu

所詮ひとは独りなわけで。誰かと一緒に過ごしても独りなわけで。初めは好きでたまらなくても必ずいつかは共に過ごす時間にイライラしてくる。なのにどうして誰かの存在を求めてしまうのだろう。マリとヨンナの会話は傍から見ると全然噛み合ってなかったりするのに、たぶん二人にとってはきっちりと噛み合ってるに違いない。彼女たちの年齢からか、互いに適当な距離を置いて暮らす必要を感じ取っている様が潔い。二人の性格が少し違うところがまた面白いのだけれど、たぶん彼女たちは根っこのところで似ている。独りで生きる覚悟がある人たちだから。

2015/04/22

くみ

【第127回海外作品読書会】島暮らしの女性芸術家ヨンナとマリの連作短編。高齢者の設定ですが、読んでいて目の前に浮かぶのは10代後半の女の子。特にヨンナには希望に満ち精力的で自制心なんて必要ない、そんな弾むような勢いを感じる。機嫌が悪ければあてこすりも言うし嫌なものは嫌という。その中にお互いを尊重し大切に思う気持ちが散りばめられてます。実際トーベとそのパートナーの女性も島暮らしをしていたのでその思い出の反映もあるのかなと思いました。2人にしか分からない絆の深さ。

2019/02/09

qoop

著者とパートナーをモデルとしたらしき二人を主人公にした短編集。はっきり異なる個性の持ち主たちだが、読み進むうち次第に印象が混ざってきて、しまいには一人の内面の右と左を見ているような心持ちになった。お互いの異/同を等質に扱うに至った初老の女性二人。そこに至るまでどんな人生を送ってきたのかが興味深く思われる。おそらく平らかではなかったろうし、周囲との軋轢もあったろう。それらを経ての、これ。その関係性が心地よい。

2017/09/27

タリコ

面白かった、会話が。 主に自分の話をして、感性が主張し合って、重なるところは重なり、ズレるところはズレて、抽象的な話から、急に現実の目の前の話になり、補い合いながら、まとまらず、お互いそれでよくて、一日が終わり、それぞれがそれぞれとして、一緒に生きてる!って感じ。

2021/11/23

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