吉本隆明〈未収録〉講演集第10巻 詩はどこまできたか (シリーズ・全集)
吉本隆明〈未収録〉講演集第10巻 詩はどこまできたか (シリーズ・全集) / 感想・レビュー
じんべえざめ
これから人類は危ない橋をトボトボ渡っていくことになる。いいことなんてまるでない。そう言い残し、この世を去った。戦後思想界の巨人による詩入門。詩の始まりから終わりまで。そのぜんぶを理解するには到底及ばないが、興味深く読ませてもらった。奇しくも本日は都知事選の投開票日。蓋を開ければ、小池百合子の圧勝である。いまいいこと、よさそうなことを言う奴は、注意したほうがいい。吉本さんはそう言っていた。
2020/07/05
amanon
文学を語る吉本はとりわけ魅力的なのだけれど、それが詩歌になると、ちょっと…というのが正直なところ(笑)。中原や立原はともかくとして、戦後の詩となると、吉本が「これはいい」と言っても、どこがいいのか今一つ理解できず。後、さだまさしを高く評価しているのが、個人的に何かな…感が。できれば、生前評価していた清志郎やみちろうの詩もとりあげて欲しかった。ただ、フォーク系の詩と現代詩を同列に語っているところには好感が持てたけど。また、かつての前衛と呼ばれていた詩から、今詩はどこまで進み、どこに向かっているかが気になる。
2019/06/15
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