ロラン・バルト講義集成 1: コレージュ・ド・フランス講義1976-1977年度
ロラン・バルト講義集成 1: コレージュ・ド・フランス講義1976-1977年度 / 感想・レビュー
きいち
別々の個人が自分のリズムを守ったまま、ともに生きるということが可能か?それをファンタジーといいながら、中世ギリシャの修道院の話を中心にいくつかの小説やドキュメンタリーを使い例のアルファベット順で述べられると、規則の自己増殖も個人の暴走も止められそうな気がしてくる。◇最初はぶっちゃけわけわからなすぎて心配したが、途中からコツがつかめたように思う。それもこれも、密室に監禁された女のエピソードのおかげだ。◇現代社会では「減速の技法こそ進歩的」だからこそのこの方法か。やっと得心いった気がする。
2013/05/18
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