KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

ミシェル・フーコー思考集成 4 1971-1973

ミシェル・フーコー思考集成 4 1971-1973

ミシェル・フーコー思考集成 4 1971-1973

作家
ミシェル・フーコー
小林康夫
石田英敬
松浦寿輝
Michel Foucault
蓮實重彦
渡辺 守章
出版社
筑摩書房
発売日
1999-11-01
ISBN
9784480790248
amazonで購入する

ミシェル・フーコー思考集成 4 1971-1973 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

壱萬参仟縁

評者が生まれた頃のフーコーに関する邦訳論稿。男性受刑者は、面会に来た妻に胸をはだけてもらって自慰をする(p.73)とは、人間の本質を教えている描写であろう。金銭の欠乏もまた、悲しい監獄の実態である。フーコーは、「資本主義社会は収監型の社会である」(p.274)と指摘し、これは仕組みとして人々が否応なくシステムに組み込まれているわけで、ここから出たければ、社会主義とか他の体制にこれまた、組み込まれるしかない。仕組みの中では、当事者は主権を主張してもなかなか発揮できず、つぶされてしまうだろう。

2012/06/07

感想・レビューをもっと見る