私の履歴書

パチーノ

日経の名物連載『私の履歴書』の水上勉版。本作では主に幼少期の体験が綴られている。戦中戦後の貧困生活、寺院での修行、病気との闘いと大変苦しい暮らしをされていたのがよくわかる。40歳という作家デビューであったが膨大な数の作品を残す原動力とは何だったのか。どうやら次女の医療費算出と家のローンの支払いが起因しているそうだ。69歳の時に書かれ、42歳の時点で制限枚数に達してしまったとある。是非続きが読みたい。

2016/06/28

pom

寺の修業の苦労話が多いかと思いきやそうでもなく、意外に破天荒な人生を歩んでおられるようでした。酒井順子は裏日本の貧困家庭に育ち、男前なのでもてたであろうと記していたが、貧困の話はあまりなく、自身の背の低いことをちんちくりんと気にしている様子もあった。

2016/06/05

アメヲトコ

若狭での少年時代から直木賞受賞のころまでを描いた自叙伝。相国寺瑞春院での修行の日々と、数十年後の「奥さま」との再会のエピソードが印象的です。奥付は「みずかみ」表記。

2016/05/28