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僕の明日を照らして

僕の明日を照らして

僕の明日を照らして

作家
瀬尾まいこ
出版社
筑摩書房
発売日
2010-02-10
ISBN
9784480804259
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僕の明日を照らして / 感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

家庭&学園物。歯医者の義父との関係。つきあいと家庭内暴力。大人が子供に対するときは虐待。重い主題を選んで記述する著者の思い。「「出て行く」という言葉を発するときにいつも頭に浮かぶのは一人で過ごしていた夜だ」隼太。登場人物の不思議さと描写の内容で重さをかわす。父がいない著者の視点は鋭く柔らかい。

2013/11/10

風眠

孤独な夜に戻るくらいなら痛みに耐えたほうがマシ、と、隼太はきっとそう思ってる。ものわかりのいいシングルマザーの息子の仮面をつけて、こんなの大した事じゃないと言う。義理の父親・優ちゃんは優秀な歯科医でいい人の仮面をはがし、ストレスのはけ口みたいに隼太を殴り続ける。優しいことと優しくできることは違う、自分を律する強い意志がなければ、本当には優しくはなれないのかもしれない。夜の闇が怖い隼太と、暴力をコントロールできない優ちゃんと。歪なかたち、それでも愛なのか。どうぞふたりの朝が、温かい光で溢れていますように。

2013/02/17

takaC

エンディングに唐突さを感じたが、総じて読み耽った。

2012/05/21

おしゃべりメガネ

さすが瀬尾まいこさん!今作のテーマは「虐待」ですが、前半はその重いテーマ同様に展開もヘヴィでストレスを感じましたが、後半からは一転、「再生」に向かう展開が素晴らしかったです。相変わらず、登場人物が魅力的で母親とその職場仲間、親友をはじめとしたクラスメイトなど、本当に人間味あふれるキャラが多数出てくるところにありがたみを感じました。今までの作品にはない、キャッチコピーにもあるようにまさしく‘新境地’の内容に、読了後はきっと満足してもらえると思います。最後にはちゃんと‘ほっこり’が待ってくれています。

2013/10/12

パフちゃん@かのん変更

隼太はいい奴だ。義父となった優ちゃんの虐待を母親に知らせずに何とかしようとしたところはいいのか悪いのか分からないが、普段の優ちゃんはとても優しくて、それがキレると話が通じなくなって怖い。そういう人は実際いる。やはりトラウマやなんかがあって自分ではどうしようもない心の病気なのかもしれない。優ちゃんの虐待は隼太と優ちゃんの努力で克服できたかに見えた。ところがこの結末。どうなんだろう。母親としては納得できないのだろうけれど、隼太の努力も認め、二人を信頼してほしい気もする。

2013/05/31

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