話虫干
話虫干 / 感想・レビュー
エンブレムT
「物語の中に入り、あなたも登場人物として生活してみませんか?」「変えられてしまったストーリーを元に戻すために、あなたのチカラを貸してください」な~んてことが『馬場横町市立図書館』の求人欄の裏設定になってます。も~、なんて魅力的な職場!!作品を勝手に書き換えていく、ネットでいうところのバグのような存在の「話虫」を排除するため潜入捜査をする図書館員だなんて、羨ましすぎますwww・・・物語は、新人図書館員の馨くんの初仕事を描いてます。舞台は夏目漱石の『こころ』の世界!次元を超えた友情物語としても面白かったです♪
2013/02/22
KAZOO
小路さんの本はこれで2冊目ですが、読者の対象はどのくらいを意識しているのでしょうかね。ヤングアダルト向けなのでしょうか。あるいはジュブナイルSF。この話も話虫というものが過去の小説内容を変えてしまうのでその対策ということで、夏目漱石やその作品の「こころ」や、小泉八雲、あるいはシャーロック・ホームズなどの興味のある人には楽しみな本なのでしょう。私も読みやすかったのですが若干物足りない気がしました。
2015/12/17
あつひめ
読書好きなら一度は手にしているであろう・・・夏目漱石のこころ。もしも、もう一つの世界があったなら…みたいな、よく知る小説が別の形で展開してしまったら…みたいな、想像力を掻き立てる題材で楽しませてもらった。話虫を退治するために物語に入り込む。読書好きは、もう一つの展開とか凄く好きだから…いいところに目をつけたかも。馴染み深い名前が並んだり…。書くことができるって、こうして新しい別世界を作れるってことなんだな…。
2013/09/15
七色一味
読破。裏表紙に、どこぞで目にした某文豪さんのような方がいらっしゃって、これはそういうお話なのかな、と読み始めた。まぁ、確かに最初はそうなんですが、すぐに話しはファンタジーに。まぁ、時代設定的にもファンタジーの方がありえますが…。こういう設定なら、もっとハチャメチャな感じに持って行って、それを何とかしようと右往左往する、ドタバタコメディもありかと思いましたが──。ん~、今ひとつ、突き抜けた感じが欲しかったかなぁ。
2013/04/11
ひめありす@灯れ松明の火
昔学校の課題で『あなたの未来に欲しいものを描きなさい』というのがあって、自分の好きなお話の中に入れる機械、を考えた事がありました。まさしくそんな展開のお話。いつもの小路さんよりちょっと硬くて突き放した文体が、昔の文豪の漱石とか鴎外を彷彿とさせるのが面白かったです。途中でホームズさんが出てきて、すごくびっくりしました!むしろ私はそっちのお話の中に入りたい~、ワトソン君役がいいな~。それでホームズと恋仲になっちゃうのとか、きっとすごく楽しいだろうなと妄想して読みました。でも、エリーゼの今後を考えると、切ないな
2012/09/10
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