KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

猫ノ眼時計 (幽明志怪)

猫ノ眼時計 (幽明志怪)

猫ノ眼時計 (幽明志怪)

作家
津原泰水
出版社
筑摩書房
発売日
2012-07-01
ISBN
9784480804426
amazonで購入する

猫ノ眼時計 (幽明志怪) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

藤月はな(灯れ松明の火)

猿渡君シリーズ、これにて終幕。「猫背の女」の双子的作品ともいえる道明寺を基にした「日高川」、「埋葬虫」の戦慄と哀愁の後日譚「玉響」、全てが帰す「城と山羊」と嬉しいラインナップ^^豆腐コンビの相変わらずの豆腐愛(豆腐竹輪で血が滾るなど)に笑いつつも年表を見て「ピカルディの薔薇」の収録作で伯爵が登場していないのはあの別れをせざるを得なかった「城と山羊」以降だと気づきました。表題作は猫の目の形が示すことが分かった時、怖かったです。楽しかったし、怖かったよ。さようなら。

2012/08/12

マムみかん(*感想記入少なめです*)

『蘆屋家の崩壊』『ピカルディの薔薇』に続くシリーズ完結作。 とは言っても、「これで終わります。ありがとうございました。」というタイプの作品集ではないので、これから読んでも大丈夫。 私のように前作をすっかり忘れている人にも、巻末の年表が手助けになる親切設計(笑) 相変わらず貧乏で怪異を引き寄せる体質の猿渡と、黒衣の怪奇作家・伯爵の、豆腐大好きコンビの奇妙な冒険を堪能できました! 猿渡の昔の仲間、アイダベルとのやり取りは妙に可笑しい(笑) 表題作はゾクッとするけれど、郷愁にかられます。

2012/07/31

hanchyan@だから お早うの朝はくる

んで、かの『幽明志怪シリーズ』の掉尾を飾る一冊です。今、手元の河出文庫版「11」の解説を眺めてたら、発表年が「蘆屋家」99年→「ピカルディ」06年→本書12年なのな。3部作ごとに表情つーか読後感が違う印象あったんだけど道理で。ちなみに、「蘆屋家」の前後には「妖都」と「ペニス」、「ピカルディ」は「ブラバン」と「ルピナス……憂愁」に挟まれてる。そして本書は、「11」の翌年に出てるのね。うーん。なるほどな~! 6・3・3で12年な~。

2022/05/26

えも

日常からスルリと有り得ない世界に移動している、いわば「逢魔が時」小説。しかも何やら上質だ■猿渡シリーズの完結編とのことだが、何故だか地元の図書館にはこれしかない。たまさか人形堂も「それから」しかない。これでは欲求不満である■いざ、近隣の図書館へ!

2013/12/09

たまご

これで伯爵と猿渡の二人にサヨナラ.猫ノ眼時計で本当に占めてしまうところが,また,何というか,この後の猿渡の行く末がこうなるんだよと感じ,何となくループの世界に閉じ込められそうな,閉じ込めたそうな,そんな意図を感じつつ.

2018/11/15

感想・レビューをもっと見る