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稽古とプラリネ (単行本)

稽古とプラリネ (単行本)

稽古とプラリネ (単行本)

作家
伊藤朱里
出版社
筑摩書房
発売日
2017-03-23
ISBN
9784480804686
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稽古とプラリネ (単行本) / 感想・レビュー

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あも

作者と友達になりたいと思える小説は良い小説である。本書が正にそう!女性誌に製菓教室やピラティスの体験記事を書くライターの南と旧友の愛莉。ややもするとドライにも見えるベタベタしない2人の関係がメイン。基本的には上司の愚痴に恋愛問題…半径2mのザ・日常しか描かれない。が、2人の距離感・関係性が絶妙にリアル。会話がドンピシャにツボを突く。何でも話すわけじゃない。感動的な思い出もない、だけど大切な友達。毎日会っていても5年ぶりに再会してもきっと同じように笑える。そんな相手。謎も伏線もない話に心をぎゅっと掴まれた。

2020/09/14

えりこんぐ

学生の頃からの付き合いの女友達。20代も半ばを過ぎると、それぞれの環境の変化が大きすぎて、時に傷つけられたり、なんだかなってもやっとする。後半の芹那の登場からの終わりまで、一気に読んでしまった。男同士よりも100倍頭を使ってる。わかる、これ。伊藤朱里さん、お気に入り♪【積読28】

2020/05/22

まちこ

《図書館本》若い子向けの雑誌の外注ライターの南が色々な習い事をして記事を書く。お菓子作り、茶道、ピラティス、コーラス・・・・。29歳は若いのか否か。削り合う関係になりたがる年上の人もいれば、いい関係になれる年下の子もいる。「形が決まってるから楽なのよ」って茶道教室での年上の方の言葉がすごく印象的だった。ひとりで生き抜くのは不安かもしれないけど愛莉のような友達がいてくれれば凜として生きていけそうだね。もたれ掛かるわけじゃなくいい関係だな~。

2017/07/11

そうたそ

★★★☆☆ なんともつかみどころのない内容で感想を書くに困る。習い事とアラサーの友情関係を軸に描かれる一冊。アラサー女子の日常のごとくだらりだらりゆるりゆるいと続いていく内容。ラストの展開はやや衝撃を受けたが、全体として捉え所のない作品で良くもなく悪くもなく。いかんせん作風が地味すぎるのが難点だなあ。

2017/07/13

まいごん

女性なら誰しも経験のある、女子ならではの友情やグループのいざこざがリアルに描かれたお話。誰しも若くてちやほやされた時期ってあるのに、歳をとり、若い子に嫉妬して嫌味を言ったり。環境は人を変えて道を変えるのは確かで、不幸せな境遇で心がひねくれてしまった友人から「甘い香りやピンクやリボンの似合う女の子は、きっとほんのひと握りなんだろう」と妬みを言われ、「ほんのひと握りの人間なんていないのかもしれないよ。みんな、ピンクの爪やバーバリーのハンカチでなんとか折合いをつけてる」と前向きに生きる主人公に共感が持てました。

2017/08/06

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