文学の森を歩く
文学の森を歩く / 感想・レビュー
KAZOO
この本は女性向けの業界紙(花椿)に3年間にわたって連載された文学案内をまとめたもので、編纂者の池内紀さんの好みが現れている気がします。その作品についての紹介、作者について、作品のやまば、それについての池内さんのエッセイがまとめられています。日本や世界各国の作者の作品がありますが私が興味を持ったのは落語家の桂文楽の「寝床」や浪曲師の広沢寅蔵の「森の石松」が収められていたことです。この作品集の中で興味をもったら原作に進むということでいい文学案内です。
2023/03/17
RED
課題のために借りてきた。「きさき(妃)さんって可愛い名前だなあ」と思っていたらまさかの「おさむ」さんだった。古典文学と言っても単に小説だけではない。仏教の教えやらダーウィンの学論やらノンフィクション・ノベルなども紹介されている。気になっていた有名な話もあれば、初めて知る著者も。また1つ(いやそれ以上に)知識が増えた。感想としては、ロリコンってここからきたんだ!?とか、津軽海峡・冬景色って太宰治からきたの?とか、目暮警部ってメグレ警部なの!?とか。「若い人」と「大いなる眠り」が読んでみたい。
2018/12/27
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