考える遊び
考える遊び / 感想・レビュー
海恵 ふきる
全30章で構成されているが、1章1章は短い。筆者の考えを余すことなく読者に伝えようというよりかは、解釈に幅を持たせた比喩を使うことによって、自身の思考に嘘をつくまいとしている印象を受けた。文章自体はするすると読み易いが、初めて触れる思考を扱っているので、串田の文体を身体に慣らしていくのにはいささか時間が必要かもしれない。代表作である『山のパンセ』や、ちくま学芸文庫から出ている『古典との対話』も、リハビリがてら読んでみたいと思った。
2021/10/18
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