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カラスも猫も

カラスも猫も

カラスも猫も

作家
武田花
出版社
筑摩書房
発売日
1995-04-01
ISBN
9784480813756
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カラスも猫も / 感想・レビュー

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pino

私は小さい頃、暖簾がでこに当たるときのサワサワした感触が好きだったが、それに似た心地よさ。ちょっとした疾走感を伴ったエッセイと写真集。尋常じゃない出来事をあっけらかんと書いてたりする。うう?と読み返してみてびっくり。車が燃えた?転がる男女?勿論、ご自身も平常心ではないのだろうけど(私も玉暖簾に直撃された気分)花さんの写真は生きている途中のものだと思う。収められた途端に犬猫は獣臭く、マネキンは白い胸を張り、草はらは燃え始める。花は工場は、どのように朽ちたのだろう。アベックという言葉も似合ってる。感性が好き。

2015/07/08

あ げ こ

長閑だ。それも色々な人がいる事や、色々なものがある事が当然である長閑さ。彼等の不思議さにその都度引っかかる必要のない、長閑な景色。怖い人。静かな人。賑やかな人。畑。山。海。廃屋。廃棄物。汚物。工場。公園。お店。人家。犬。猫。鳥。モグラ。色々いる。彼等が何故あるのか、何故そうしているのか。不可解だと訝しむ事もなく。良し悪しを語る事もなく。ただ好きか嫌いか、快いか否かだけが何となくわかる。心地よい武田花のエッセイ。太った風景だね、に自分も納得。何だかふくよか、と言うか、ふくふく、と言う感じがする。言葉もまた。

2017/02/06

moyin

武田花さんの二冊目の写真エッセイ集。彼女らしい文章。カバーイラストの安西水丸さんも武田花さんも故人となった。

2024/05/14

ココリコ

彼女の感性と写真とそして、行動が一致していて、ここちよい。 無理せずにがんばってほしいな。

2013/02/10

冬薔薇

写真とエッセイ集。海と廃屋、工場、うち捨てられた者たち、猫と犬、モノクロでうら淋しい雰囲気。エッセイは反対に面白い人間的な人たちの描写に温かみがある。

2016/09/18

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