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不肖の孫

不肖の孫

不肖の孫

作家
夏目房之介
出版社
筑摩書房
発売日
1996-10-01
ISBN
9784480814043
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不肖の孫 / 感想・レビュー

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佐島楓

夏目漱石と三田平凡寺(とても不思議な人だ。お読みくださればわかる)という二人を祖父にもつ著者が書くエッセイ。漱石の孫という立場は房之介さんにとっては重圧でもあったようだけれど、ご自身で書かれているとおり、漱石の分析力と三田平凡寺の好奇心、二人の良いところを受け継がれていると思う。楽しいエッセイ集。マンガコラムも収録。

2013/02/03

猫丸

書影上段は言わずもがな、房之介氏の父方の祖父漱石夏目金之助。下段のステテコおやじが母方の祖父である平凡寺三田林蔵だ。足にはローラースケートを履いている。宮武外骨とも交流があったという筋金入りの変人である。いくつかのエピソードと写真が掲載されているが、足りないなあ。平凡寺関係の資料はまとめて出版して頂きたい。本書後半は祖父関係とは離れたふつうのエッセイですね。とはいえ身辺雑記なんかではなく、和式トイレは入り口に尻を向け、洋式では入り口と対面する形になっていることの指摘など、ちゃんと内容のある文章だ。

2021/03/13

13km

漱石の話かと思ってたけどほんのちょっとだけだった。でも母方の祖父もこの本を読んで初めて知ったけどなかなかの変わり者だったことがわかったし、ここに書いてあるいろんな民族、風俗についての夏目さんの持論がとてもおもしろかった。特に大人になるにつれて時間が早く感じるのはなぜか?そして今時の若いもんはという、何千年も前から続く大人と若者の争いの考えはなるほどと思った。

2011/11/19

小林ミノリ

著者の父方の祖父、あまりに有名な夏目漱石と母方の祖父、三田平凡寺、漱石に比べれば無名であるが魅力的な変人です、漱石よりも平凡寺に多くの紙幅が割かれていましたが、もっと深く知りたくなります。

sasha

祖父・三田平凡寺についての記述目当てだったので、少々がっかり。全体には面白い。

2010/02/17

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