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魔利のひとりごと

魔利のひとりごと

魔利のひとりごと

作家
森茉莉
佐野洋子
出版社
筑摩書房
発売日
1997-11-01
ISBN
9784480814142
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魔利のひとりごと / 感想・レビュー

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奥山 有為

厨二病風ネーム?魔利。フランスの文化とかに個人的にいまのところ心おどらない。せっけん。

2016/10/02

ぱせり

カポーティを読んだあと、これを読んだものだから、ここにも彼のお仲間が・・・と思ってしまいました。森茉莉さんも無垢な世界を持ったまま大人になった人。しかし、その無垢さに押しつぶされるようなへまはしない。あふれるばかりの愛情を受けて育った彼女の美学は筋金入りである。貧乏だけど、心は女王様のように豊か。

2009/12/19

ジュースの素

十代でパリに行った彼女は もともとそうだったのだが、本当にフランス人風だ。群れたり流行を盲目的に追う人が大嫌い。特に最後の項では それを声高に言っていて面白い。多くのカタカナ言葉が出て来るが 古風でなんか素敵だ。特有の美意識があって彼女の周辺は レトロなレースやアンティークが香る。 他の本も読んでみたい。

2015/08/04

神尾@図書館でバイト中

甘い蜜の部屋を読んだ時の、あのうっとりする語感が文字のすみずみまでいきわたっていて、つやつやうるうるした感覚にうっとりした。とくに「石鹸(サヴォン)」。江國香織のエッセイでも石鹸に触れたものがあったが、また違った味わい。江國さんが石鹸のあの清潔な佇まいに琴線を震わせたとしたら、森さんは「サヴォン」から立ち上る昔の記憶と香りとに思うところがあるのだな、という感じ。「海から生れた真珠」のロマンティックさもたまらない。森さんは、いくつになっても乙女のままのようだ。

2013/12/25

kurumi

フランス語に言葉を直して、乙女の感性を研ぎ澄ませた森茉莉さんが文章から伝わってくる。日本の奥様風を余程毛嫌いし、1人の乙女として言葉や所作に気を遣う様子が、森茉莉さんの美学でもあるのかもしれない。気取るのではなく、自分はフランス人と言わんばかりの強気さにらしさを感じた

2021/06/06

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