風々院風々風々居士: 山田風太郎に聞く
風々院風々風々居士: 山田風太郎に聞く / 感想・レビュー
星落秋風五丈原
いくつもの病を抱えながら、あっけらかんと死を語り飄々としていた晩年の山田風太郎。戦争について、生いたちについて、自身の作品について語ったインタビュー
2005/01/15
しんこい
最初の対談は語った口調そのままという感じでしたが、後書きによると意図的なのだそう。自作の事もすっかり忘れていて不思議な感じ。
2012/11/17
辺野錠
そのまんまの山田風太郎が見られるのが興味深い。写真が多いのも嬉しいポイント。明治小説についての話も面白かった。改訂版人間臨終図鑑はちょっと興味あります。オウム事件とか亡くなった渥美清とか当時の事件に言及されるのに時代を感じてそして『ああ、この時代にも山田風太郎は生きてたんだなあ』と思った。
2014/01/14
mawaji
飄々とした仙人の風格の口から語られる記憶の数々は「もう忘れたよ」と言いつつも氏の死生観やフェミニストの側面、物語が紡ぎ出される過程などが満載でたいへん興味深く読みました。「歴史というのは多面的なもの。どっちかが被害者でどっちかが加害者ということはまずない」「男は傷つくけど女は忘れる」など肝に命じておこう。インタビューした森まゆみさん、持参した「幻燈辻馬車」にサインまでもらって羨まし過ぎです。ご自身でつくったという戒名にふさわしいお人柄が偲ばれました。気になったタイトルの短編集をアマゾンでポチッとしました。
2013/04/30
曖昧模糊の蒙昧無知
山風の息づかいが感じられる貴重なインタビュー。もっと山風作品を読んでから本作を読めば、と少し後悔。
2016/10/16
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