鳥と語る夢
鳥と語る夢 / 感想・レビュー
すがし
串田孫一は僕よりもずっと上の世代の人だ。だがその言葉はいつも瑞々しくはっと胸を衝かれる様な新鮮な驚きに満ちている。古びない言葉とはどういうものかと考える。あまりにも現実に密着しすぎたものは時の流れとともに劣化することが避けられない。時を超越するのはある種の抽象が必要だ。抽象化されたものは受け手が具体に再構成する必要が出てくる。つまり難解だ。象徴的であり、謎めいている。神秘は時を超越する。串田孫一の言葉は、僕にとって尽きせぬ神秘の泉だ。
2013/03/25
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