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絶叫委員会

絶叫委員会

絶叫委員会

作家
穂村弘
出版社
筑摩書房
発売日
2010-05-01
ISBN
9784480815095
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絶叫委員会 / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

しばらくぶりの穂村弘。いつもの脱力感は健在。電車の中で読んでいて、思わず笑いを漏らしてしまった。周りには、さぞ変なヤツと薄気味悪がられたことだろう。今回も言葉に着目してのエッセイ。ふとした違和や、普通の言葉なのに、思いがけない力を発する言葉を集めて、読者とともに楽しもうという趣向。そこには日常の中でも常に言葉に対するアンテナを張り巡らせている、ぼんやりとは見えても実にしたたかな穂村がいる。例えば、ここで紹介されている「犬、特にシーズ犬」の突き抜けた晴朗さには、穂村ばかりか誰も太刀打ちできないではないか。

2014/06/30

めろんラブ 

(インパクトのある+耳を疑う+本質を突く)×言葉。その道のプロではない人々から発せられる奇跡のフレーズ。もう、吹き出さずにはいられない。同時に、卑小な言葉世界しか持ち合わせていない我が身を思い知らされる。まずは視野を広く、耳をすませて。穂村プロも舌を巻く言語センスの持ち主が私の生活圏にも棲息しているかもしれない。カップル、学生たち、主婦グループ、店の看板・・・ほんの少し意識してみよう。街にはきっと、穂村氏言うところの「天使的な言葉」が溢れている。

2010/09/13

風眠

日常に溢れている言葉の数々。ときどき私も「面白い!」と思う言葉に出会うことがあるけれど、次々と更新される自分の中の情報にかき消され、忘れてしまうことが多い。そんな日常にまぎれている「おもしろ発言」を上手にすくい取って、分かる分かると共感させられるエッセイにしてしまえるのは、言葉に敏感な俳人という穂村氏の為せる技であろうと思う。美容室でお決まりのように聞かれる「かゆいところはございませんか?」のモヤモヤ感、すごーく分かる! あと、「がんばってネ」の「ネ」とか、言われてみれば、そうだよねと思ったり。

2014/06/03

masa@レビューお休み中

タイトルもすごいが、それ以上にすごいのが、このことを真面目に論じている穂村弘である。この本では、今まで穂村氏が出会った印象的な言葉を集めている。子供のときに発した言葉、晴れの舞台で言ってしまった失言、ギョッとする衝撃発言などなど。誰しも、過去に恥ずかしい発言をしてしまったことって多かれ少なかれあると思うんですよね。でも、それは言った瞬間から忘れてもらえるから良いのであって、こうやって活字として残ってしまったら恥ずかしいを通り越して顔から火を吹いてしまいますよ。こういう本は、他人ごとだから笑えるんですよね。

2012/11/14

エンブレムT

「でも、さっきそうおっしゃったじゃねぇか!」・・・・し、しまったー!何かの拍子に自分のクチからこの言葉が飛び出してきちゃうかもしれない・・・!!『懸命に踏みとどまろうとする敬語から、煌めく「ふざけんな」の世界に飛翔してしまう』言葉って、なぜにこうも心に深く沁みこんでくるのだろう。沁みこんできて欲しくなんてないのにwww・・・穂村さん本人に対しては、名言集1に登場するムロタさんタイプの天然だと思ってました。一歩引いたところでクールにメモを取ってる姿に「天然の人じゃないんだ!?」と今更ですが驚きました(笑)

2011/02/13

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