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木挽町月光夜咄

木挽町月光夜咄

木挽町月光夜咄

作家
吉田篤弘
出版社
筑摩書房
発売日
2011-11-10
ISBN
9784480815118
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木挽町月光夜咄 / 感想・レビュー

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masa@レビューお休み中

読メで落語カフェを勧められ、居心地の良いカフェで落語マンガ『兄さんと僕』を見つけ、そしてここでは、吉田さんが子供の頃から落語を聞いて育ったと書かれてあるのだ。いや、これはもう運命というか、齢38にして、ついに落語デビューするしかないでしょうと思ってしまうではないか!この本の中身も、そんな繋がりとも、連なりともとれるような流れを書き綴っている。曾祖父・音吉のこと、本籍地・木挽町のこと、ダイエット散歩のことなどなど…。徒然日記的なエッセイが、読めば読むほど、するめのように味わい深くなり面白みを増していくのだ。

2013/03/24

ユメ

初めての篤弘さんのエッセイ、消灯後、布団にもぐって親に隠れて本を読む子どものような気分になってゆっくり読み進めた。自分のルーツである木挽町を目指して、主にペラの上をずんずん歩く。篤弘さんの小説の舞台袖のような本だ。舞台袖でこそ物語は動く。思考の暗転、言葉の連鎖に乗っかるのが心地良い。この本に書いてあった一番嬉しいことは、氏の小説に終わりなどないのだということ。もしそんな機会があれば、本にサインの代わりとして(つづく)の三文字を入れていただきたい。そんなことを思っただけで、ロンリー・ハートの雲間に日が差す。

2015/08/25

キジネコ

曽祖父音吉は元々西の方の人であったらしい。上京し銀座歌舞伎座の裏手木挽町に寿司屋を営んだ彼の人をルーツにする作家篤弘が、其処まで歩いてみようじゃねえか、と思い立ったのは鏡像の見知らぬ人となり果てた12キロの目方増しがキッカケだった。以来1年の連載エッセー、父方の来し方を遠傍近観し、後になり先になり現れる年代の異なる自分自身や祖父、曽祖父、父と「その頃の今」が語られます。連綿と続く血脈を辿る試みの時、不思議をなす様々な符合がみせた偶然の必然。人の歴史、時の河を流れる木の葉の如き「今の自分」を読者も思う。

2017/11/16

Norico

吉田さんのエッセイ。曾祖父の音吉さんがお鮨屋をやってたという木挽町をめざしてすすむ吉田さんの物思いが描かれてます。ルーツというのは、歳をとると辿りたくなるものなんだろうか。母の母の母を巡る物語は完成したのかしら?いつか読んでみたいものです。

2015/05/09

野のこ

タイトルは吉田さんのルーツだったんですね。でも本題は体重を減らすことのような。。 執筆の様子もうかがえて興味津々でした。それに吉田さんの頭のなかはやはり面白かった。ボケ担当で奥さまがツッコミなのね。ほかにもたくさんのツボあり。笑った笑った。お父様の落語の影響も感じました。それにお母さまの画家の血も。アラーキーさんの後ろ姿を撮ったのはすごいエピソード!生ニアリ見てみたいです。これから吉田さんの本はシナモンロールと一緒に読みたくなりました 。菓子パンやめダイエットもしたいけど。最後はとくにぐっときました。素敵

2017/09/11

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