夫婦ってなんだ? (単行本)
「夫婦ってなんだ? (単行本)」のおすすめレビュー
法律で縛りたいから?子どものため?世間の目のため?愛の証?新時代にあえて選ぶ“夫婦”ってなんだ?
『夫婦ってなんだ?』(トミヤマユキコ/筑摩書房) 昨今は女性の社会進出が進み、必ずしも昔のように男性に扶養されなければ生きていけない時代ではない。また、結婚しても3組に1組の夫婦が離婚する世の中だ。さらに、世を賑わす“夫婦”に関わるものといえば不倫やモラハラ、DVなどマイナスな話題も少なくない。しかし、一方では、ブームは去ったといわれながらも婚活する人は後を絶たず、なんだかんだいっても結婚して夫婦になる人は多かったりする。 なぜ、時代が変わり社会の状況が変化しても、人は結婚し夫婦になろうとするのか。夫婦とは何なのか。 そんな奥深い“夫婦”について真面目に、それでいて楽しみながら考えることができる本がある。『夫婦ってなんだ?』(トミヤマユキコ/筑摩書房)だ。著者は、もともと結婚願望を持っていなかったというトミヤマユキコ氏。結婚願望の強いバンドマンと出会い、とりあえず夫婦となったものの、既婚者に対する共感を持てずに戸惑っている大学教員兼ライターである。周囲のさまざまな夫婦を見て、夫婦とは何かがわからなくなり、わからないからこそ調べ、学んでみたいと著した一冊だとい…
2019/6/20
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夫婦ってなんだ? (単行本) / 感想・レビュー
うさうさ
ジブリから著名人、CMの中の夫婦まで色んな角度で考察したエッセイ。 目の付け所、アンテナの張り方は面白いと思ったが、ジブリに疎い私にはジブリのくだりは解らないので引用の多さが少し目立ってしまった。 自由な時代の結婚は、その必要性の有無からして難しいなと思うね。
2019/04/10
のんぴ
#夫婦ってなんだ?#NetGalley 結婚規範意識が薄れた今こそ考えてみたい問題。愛と結婚はイコールなのか(愛があるからこそ別居婚、相手の才能を尊重するから性生活はしない、そういうことは他の人とそういうことはやってもらう)、持ちつ持たれつの生存戦略なのか(本来結婚は、もたれかからず互いが自立していることが重要)、とかちょっとわかりづらい実例も面白く説明。自由な時代の結婚はとても難しい。
2019/03/23
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
最終章がラブレターじゃないかっ!!(なんか不覚にも感動してしまった)
2020/01/14
ぴよ子
ジブリから著名人夫婦まで、いろいろな夫婦の在り方について書かれたエッセイ。私の周りもたくさんの日仏夫婦の国際離婚があります。子供がいる場合、一週間ごとに子供が父母の家を交互で移動して暮らす、日本に勝手に連れて帰れないなど、日本人側はいろいろな制約があります。国際結婚夫婦については書かれていませんでしたが、よく知っている芸能人やジブリのキャラ、そして極道の妻たちまで、いろいろな夫婦について書かれていてとても面白く読めました。私も今年で結婚10年。これからも仲良くやっていけたらいいなと思いました。
2019/03/24
還暦院erk
図書館本。本書をきっかけに夫や妻の失踪をテーマにした作品を何冊も読むことが出来た。渡辺ペコさんの漫画も読み始めた。夫婦のアレコレって重いテーマも多いのに、トミヤマさんのライトな文体で本書はすいすい読めたが、6/30現在、わたしは既に内容をほぼ忘れてしまっていて、今自分の抜き書きノートで復習したりして…。でも、p214~「天皇陛下の誕生日会見」は必読。現上皇陛下のこのお言葉を胸に刻んで、配偶者の努力に言葉を持って報いる尊さを忘れないようにしなければ。
2021/06/09
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