読書道楽 (単行本)
読書道楽 (単行本) / 感想・レビュー
tamami
スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんが、スタッフの柳橋閑さんのインタビューに答える形で、幼少期からの読書体験を語ったもの。少年画報、少年週刊誌等に入れ込んだ子ども時代に始まり、学生時代、社会人、ジャーナリストとして折々に読んだ本が俎上に載せられる。ごく大雑把な印象として、著者の読書はほぼ文系に限られる中で、時代に現れ琴線に触れた人物を徹底的に掘り下げて読む傾向が強いのでは、と思う。ジブリの編集者として、宮崎さんや高畑さん他の関係者との出会いと交流など、単なる読書体験に止まらない面白さを伝えてくれる。
2023/02/26
ばんだねいっぺい
鈴木さんの読書遍歴を知れる楽しい本。
2023/01/12
ねこさん
常に“目論見”のある鈴木P、制作中の新作『君たちはどう生きるか』を推量する上でもファン必読の書。スタジオジブリの脊梁を垣間見ることができる。元は『鈴木敏夫とジブリ展』で限定の無料配布をされていた冊子で、その内容の面白さから書籍化されたようで、実は再読。その厖大な読書量、底無しの泉から湧き出るがごとき言葉の洪水。未読の本ばかりが紹介されているにも関わらずスルスルと読めてしまうが、それぞれの本が求められた時代の空気を呟くように、しかし確かな声量で喝破していくのは流石。本についての宮崎駿とのやりとりも興味深い。
2022/11/05
チェアー
読書遍歴は鈴木敏夫の半生記にもなっている。特に影響を受けたのは加藤周一と堀田善衛と。どちらも私は詳しくない。全集をよく読んでる。アサ芸の記者時代も忙しいなかでもよく読んでいたのはすごい。総合文芸誌編集長になっていたら、そこから今頃作家になっていたかもしれないなと思うと感慨深い。 宮崎駿と高畑勲の違いもよくわかった。本の傾向や読み方を知ると、その人がわかる感じがする。
2023/02/05
spatz
想像以上にすごかった!まさに生きるために読む(内容紹介にあり)人なんだね。ジブリ好き読書家さんにはかなりオススメ。感想 https://www.netgalley.jp/book/272365/review/697890
2022/12/07
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