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寂しい声: 西脇順三郎の生涯

寂しい声: 西脇順三郎の生涯

寂しい声: 西脇順三郎の生涯

作家
工藤美代子
出版社
筑摩書房
発売日
1994-01-01
ISBN
9784480823090
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寂しい声: 西脇順三郎の生涯 / 感想・レビュー

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脳疣沼

なかなか感動的な物語になっている。日本嫌いで外国好きな(奥さんも外国人)西脇が最後は嫌いだった故郷を受け入れるまでの筋書きがなかなか良い。名誉欲など、裏の部分も描いているが、まあ普通の人間なら誰もが持つ程度のものかなと想う。詩人だからイメージにあわないことはあわないが。もっと知りたいのは、西脇が戦争をどう評価していたかで、強制的に日本と向き合わされたことは分かるが、嫌いな日本が、好きなイギリスと敵対することになったことをどう思っていたのだろうか?

2014/09/05

nbhd

男なんか光線とかいふもんだ/蜂か風みたいなものだ。…ウォルター・ペイター知らなかった。名誉欲、ノーベル賞候補のくだりは、読んでいて疼く疼く。

2013/03/02

伏木

”英語オタク”で世事には疎く、純粋で、プライドが高く、他人を気にしないようでも名誉欲は強く、これはオタク教授の特徴だろうか?周りの人たちから畏敬の念を持たれているが、揶揄される。人格形成と学問の習得のギャップが大きいのだろう。”ひととなり”が自身の詩に似ている。純粋で滑稽。教養から生まれた技術的な詩だったのだろうか?”滝口は本当の詩人で西脇はそうではない”という奥さんの発言に、少し納得(作者は納得していない)。美しい詩を作りノーベル賞に推されたが、詩人ではないのだろう。しかし大好きな詩人に変わりはない。

2019/05/07

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