〈宮沢賢治〉のさらなる彼方を求めて
〈宮沢賢治〉のさらなる彼方を求めて / 感想・レビュー
へくとぱすかる
あまたの研究がなされてきた宮澤賢治ではあるが、新発見は尽きることがない。このことこそ、驚くべきことだろう。本書も、もちろん「銀河鉄道の夜」を論じるが、興味をひいたのは「セロ弾きのゴーシュ」について。賢治はアニメ版のように、拍手喝采の成功裏に終わらないラストにした。著者は「抑え」と表現している。晩年により一段、思慮深くなった賢治の意志だろうか。
2016/06/21
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