まるでダメ男じゃん!:「トホホ男子」で読む、百年ちょっとの名作23選 (単行本)
まるでダメ男じゃん!:「トホホ男子」で読む、百年ちょっとの名作23選 (単行本) / 感想・レビュー
山田太郎
紹介してある本は全然趣味じゃないけど、読みたくなるので、たいしたもんだと思う。西村賢太読みたくなるすごい書評です。
2014/06/10
harass
文学のだめ男をこよなく愛する著者による感想文(書評というにはあらすじネタばらしがあり批評というには主観が強い) 自分も何度も読んでる作品、『ボヴァリー夫人』『ガラスの動物園』などはそうそうそこなんやー、と要約巧者ぶりと豊崎節に唸ってしまった。まったく知らない作家や作品ではへえと読む気になるのだが、あらすじを先に読むのにはちょっと抵抗がある。まあネタばらしで価値が半減する種類の小説ではないのは分かるんだが。読まず嫌いな作品を読んでみようかと感じれたらいいのかという本。自分には『グレートギャッピー』か。
2016/07/23
miyu
重い存在感の本が続いたので、一服の清涼剤になればとチョイス。いわゆる名作を取り上げているので、若かりし頃に一度は手にしたことがあるものが多かった(特に翻訳もの)この人の語りにかかると、古今東西のあまたの名作も「ま、読まなくてもいっか♪」みたいな気になってしまったりする。坊っちゃん、舞姫、新生…なんて、この書評読んだ後なら絶対に手にしなかっただろう。そういう意味では偏見の無い子供時分に読んどいてよかった。あ、でもこれってもしかして既に名作とは言えないのか?それにしても呆れるほどヘタレ男子ばっかで笑える。
2014/09/13
tomi
「ボヴァリー夫人」「舞姫」「坊っちゃん」etc.名作文学のダメ男に焦点を当て、そのダメぶりを紹介。まあ近代文学の登場人物はダメ人間の宝庫だが、文学の楽しみ方のひとつとして、基本的に愛情込めて紹介されている(藤村の「新生」はダメ小説とメッタ斬られているが)。中でも現代日本代表・西村賢太の破壊力は最強(笑)。「アメリカン・サイコ」の主人公はそもそもダメ男の範疇かな?
2014/05/31
スノーマン
期待通り面白かった〜!私の読んだのは坊ちゃんくらいで、あとはほとんど知らない話ばかり。にもかかわらず、すごい勢いでダメダメ部分に注目し爆笑させる力とすかさず入るツッコミの威力、さすがです。名作だけあってダメ男のダメさ加減も神がかり的なものを感じるし、作家の筆力や自爆力があっぱれ。文学とダメ男は切り離せないということを改めて実感。西村賢太、初チャレンジの日も近いかも。
2014/06/15
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