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ルビコン・ビーチ

ルビコン・ビーチ

ルビコン・ビーチ

作家
スティーヴ・エリクソン
Steve Erickson
島田雅彦
出版社
筑摩書房
発売日
1992-01-01
ISBN
9784480831217
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ルビコン・ビーチ / 感想・レビュー

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saeta

25年振りに読んで見ましたが、内容は全く憶えていなかったので初読と同様。第1部のどんよりとしたロス編は読んでいてハズレだったかな?と印象だったが、第2部に移り少女がアマゾン〜メキシコ、アメリカへ渡って行く好きな世界観だったので、以降一気に引き込まれました。第3部はイングランドに移り第1部の主人公が登場する円環的な流れになっていたのも南米的な小説だった気がする。引き続きエリクソン祭りを継続。

2018/03/14

aoneko

図書館で働く仮釈放中の男は、男の首を切る黒髪の女を何度も目撃し、やがて犯人と疑われ逮捕されたものの、その後、死体はその男本人のものだということが分かって釈放される。と、三部構成の第一部で諸々が既に妙な具合に捩じれていて、意味がわからない。でもたのしい。リンチの映画みたい、とちょっと思いつつ。各エピソードは収束することなく、寧ろどことも知れない場所に向かう遠心力を感じたものの、それは作者のいう<すべての優れた物語は、結末の次の一行から書き出される>に繋がるのかもしれない。

2013/05/11

加藤

胡乱な現実、二重写しのアメリカ。ファムファタル大活躍の第二部は「顔」をめぐるあれこれのやりとりに翻弄された。映画脚本家の屈折した立身出世パートが面白かったので、『ゼロヴィル』もはやいとこ読まないと。

2022/11/26

wagatsuma_songs

スティーヴ・エリクソン『ルビコン・ビーチ』読了 トマス・ピンチョンが絶賛するのも頷けるストーリーのなさ(褒めてる)! 現実のアメリカと妄想のアメリカが交錯して、旧世界に辿り着く…! 魔術的な小説だった!

2023/12/13

owl&shepherd

『エンゼル・ハート』(私立探偵が探す男は実は、自分自身だった)、『地獄の黙示録』(川をさかのぼって、米軍の指揮系統から離脱した大佐を抹殺すべく、彼が奥地に作った異世界へ向かう)、デイヴィッド・リンチの映画(人物設定が途中で入れ替わり、時空間を超越する)を思い出しながら読んだ。不可解だけど、途中でやめる気にはならず。『ゼロヴィル』のための馴らしのつもりだったが、ハードルの高い準備運動になった。

2016/05/09

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