緑の影、白い鯨
緑の影、白い鯨 / 感想・レビュー
ぐっちー
幸せな読書の時間をもらいました。愛すべき飲んだくれ達のおバカな話(小学生男子並み)や、やるせない物乞いの話、ゾッとする不思議な話、飲んだくれ達の人情話などなど、ブラッドベリがアイルランドに滞在している間の悲喜こもごもが詰まった濃厚な一冊。映画監督のヒューストンや、酒場の主フィンなどキャラ立ちも素晴らしい。そして、この物語の舞台アイルランドがまた実に心地よい。かつて妖精やケルトの神話を育み、緑蔭深く雨降りしきるこの土地だからこその雰囲気がマッチしていた。アイルランド、行ってみたいなぁ。
2014/06/21
マツユキ
レイ・ブラッドベリが33才の時、映画監督ジョン・ヒューストン監督の依頼で、アイルランドで映画『白鯨』の脚本を書いた体験が元になっています。癖の強い監督。酒と音楽を愛するアイルランドの男たち。若いブラッドベリ。解説に、アイルランドの国民性の一つとして、失敗好きというにがあって、成る程、と思いました。付き合えないけど、魅力的な土地。ちょうど真ん中あたりのハープ奏者の女性とのエピソードが好き。あの歌詞も素敵。メモしておこう。国家短距離走も面白かった。…と書き出していったら、きりがないですね。面白かったです。
2020/02/14
mytopgun
個人的に大切な本。就寝前に少しずつ読んで長く楽しんだ。『白鯨』には直接的にはあまり言及がなく、どちらかというとブラッドベリの「アイルランドもの」の集大成という感じで、独立した短編として発表されたものもいくつも収められているのが懐かしい感じ。フィンの店の聖なる酔っ払いどもに幸あれ!
2012/10/30
雪狼
図書館本。ハチャメチャなブラットベリのアイルランド滞在小説。ただときどき不思議な雰囲気の漂うファンタジーの話がまじってます。アイルランドの人は皆、あんな感じなのかしら?(笑)映画白鯨の脚本をブラットベリが書いていたなんて知らなかった。映画も観ていないし小説も読んでいないので、少々解りづらい部分もあるのですが、面白かったです。
2014/03/05
gibbelin
ブラッドベリ、アイルランドに行く。めちゃくちゃおもしろい。
2013/03/14
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