性と文化の革命家: ライヒの悲劇
性と文化の革命家: ライヒの悲劇 / 感想・レビュー
村雨春陽
村上陽一郎先生などが力説されている通り、例えば科学万能時代の先駆者的役割を担うニュートンやガリレオといった科学者でさえも、現代の我々からみれば、実に宗教的な、神学的な前提というものに支配されている。科学の目的は宇宙の真理を理解することに向けられていたのではなく、神の偉大さを理解することに向けられていたのである。それは彼らが本来的な意味での科学者ではなかったという意味ではなく、我々が科学的であるという意味でもない。科学とはその時代のもつ思想の特殊性から自由なものではあり得ないのだ。
2020/03/28
kao
★4.4
2006/09/10
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