汝の症候を楽しめ: ハリウッドVSラカン
汝の症候を楽しめ: ハリウッドVSラカン / 感想・レビュー
やいっち
吾輩は、ラカンを読んだことがない。気にはなっているのだが。だからといって、別に本書でラカン入門しようとも思っていない。入門するなら、断固、ラカンの本をどれでもいいから読むってのが吾輩の流儀なのだ。その上でラカン論の本を読むのなら、それはそれで一つの学び方だろう。 本書はラカン論に拠ったハリウッド映画論。あるいはハリウッド映画を題材にしてのラカン論の書。
2019/11/15
またの名
ラカンを手軽に知ることができ、おまけにポップカルチャーの分析もついてくる・・・要はいつものジジェク節。『斜めから見る』のテンションに近い。ヘーゲルの「否定的なもののもとへの滞留」のコンパクトな解釈や、象徴界の問題を論じたところが気に入った。「行為」という契機が割と前面に出ている感じで、具体性に欠けるもののジジェクなりの現実における行動指針の提示になっている。「モノ」を対象の中に読み込むなというカント的なメッセージはかなり大事だと思った。みんなすぐに対象の背後のなにかを論じたがるものだから。
2012/08/15
KA
父殺しの究極の秘密は、父は息子が彼を殺しに来たことを知っていて、自分の死を従順に受け入れるということである。(232
2017/08/23
再読。
2017/05/06
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