赤ちゃんのいる暮らし 新版
赤ちゃんのいる暮らし 新版 / 感想・レビュー
mukimi
1983年初版の小児科医による育児本。医学生時代から小児科は苦手だった。子供は問診も身体所見も採血も取りにくい上に、月齢ごとの基準値があり思考の座標軸が大人より多いし。しかし自分が我が子を育てるにあたりそんなこと言っていられない。古くてエッセイ的ではあるが網羅的に子供の発達や病気について触れることができてよかった。いざとなればここから百科事典的なテキストに発展させていければいい。やはり子育てはのんきさが大切なのだ。40年前の本らしく文章が堅苦しくて「母乳絶対論は母親を乳牛のように扱う思想」とか笑えた。
2024/01/11
デビっちん
初版1983年ですが、医療関連部分のアップデートはあるものの、その内容の多くは変わっていないようです。暮らしの基本はそう大きく変わるものではないのですから。これだけ読み継がれていることが、それだけ普遍的な内容であることを証明しています。著者の毛利さんは小児科医でありながら、医学や技術よりも生活や心情に焦点を当てた説明をしてくれています。経験者の話や活字から、ああしろ、こうした方がよいと言った記載がありすが、その子にはその子のペースがあることを忘れてはならないという主張を強く感じました。
2017/09/27
とめきち
小児科医の著者は、どんな育児のやり方であれ、明らかに間違えていない限り否定しない。なので、明確な答えを求めると物足りないかもしれない(例えば夜泣きの対処法とか)。一方、「育児用の名曲で眠らせたり食べさせたりするのは、子どもと音楽の双方への冒涜」とも書かれている。どんなやり方も否定しないと思いきや、ここは辛辣(笑)。世間から称賛される優等生に育てたいという親のエゴが垣間見れるこのやり方はさすがに腹がたったのかな(笑)個人的には同感で親しみを持った。私は芥川也寸志氏の『宿命』を聴かせている。
2024/01/19
あまぬん
母親から読んでみたらともらった本。医学的には確かにアウトオブデートな情報があるかもしれないけど、毛利さんが伝えたい赤ちゃんとの生活の基本はそこまで変わっていないから、違和感なく読めた。世間の標準とか普通に囚われず、自分の子にあった育児をすればいいんだなと、肩の力が抜けた気がする。いい本だったな~
2021/02/19
Ruka Takahashi
この本、すごい…!まさにバイブル。初産で不安な人は読んだ方がいい!著者毛利さんは小児科で、一貫したその考え方は"その子にはその子のペースがある"ということ。たぶんこれを読んでいれば、あたふたすることもあまりないのでは。特にひきつけを起こした時や物を詰まらせたなどの事故の時の対処などは一読しておくと少しは違うのかな、といった印象。1983年に初めて出版されたらしいですが、暮らしの基本はそう変わるものではないから、と文庫本になった2012年の著者の言葉も、この本の内容が決して古臭いものではないと安心します。
2013/10/10
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