伊東忠太動物園
伊東忠太動物園 / 感想・レビュー
keroppi
築地本願寺を設計した伊東忠太なる人物は、幻獣のたぐいが大好きだった。彼を知ったのは、テレ東「美の巨人たち」。築地本願寺をはじめ彼の設計した建築物には至る所に幻獣がいる。それにもまして目を引いたのは彼が描いたという「怪奇図案集」。空想上の動物たちのユニークなこと。奇怪で愛嬌があり、魅力的。一目見たら虜になる。図書館本だが、図案をスキャンしてしまった。皆さんにもお見せしたい。
2020/06/02
Vakira
伊東忠太さん読友さんのレビューがなかったら知らなかった人物。数々の名建築をデザインした明治から昭和の建築家らしい。建築物と幻獣の融合。屋根に鯱がいたり、柱の上に虎がいたり、門に獅子がいたり。妖怪が信じられていた頃の名残で幻獣達は建物を守っている。現在の新設建物には殆ど見なくなった。この本、半分は伊東忠太さんの作品の紹介。築地本願寺とか結構有名だ。確かに趣のあるデザインをしている。後半は忠太さんの妖怪考。神社にいる狛犬は実はライオン(印度)⇒獅子(支那)⇒高麗の獅子(韓国)⇒狛(高麗)犬(日本)と考察。
2020/07/12
ふう
京都駅近く、その異様な建物の屋根を遠くから幾度となく見ているが、え?あれがそうなの⁉️ 木造の形の石造化を試みた実験なのだそうだ。石造りの柱、長押、木組、破風など見に行かねば。歯に絹着せぬ藤森さんらしい文章もユニーク。
2022/08/06
多喜夢
築地本願寺や大倉集古館は有名なので伊藤忠太設計だと知っていたが、中山法華経寺にも伊藤忠太設計の建物があるとは知りませんでした。さっそく出かけなくては!
2024/06/19
サロメ
先日何気なく読んでいた雑誌に、築地本願寺が紹介されていて、その建築のセンスに衝撃を受けた。西本願寺の直轄の寺院でありながら、天竺様式の鉄筋コンクート建築(ぱっと見、アンコールワットか!と思う)。これを昭和初期に設計したという「伊東忠太」に関心を持ち、この本に行き着いた。 この伊藤忠太という人、法隆寺とギリシャ神殿の類似を発見し、中国→インドまで旅した建築家。空想動物にも非常に関心が高く、造形も深い。その伊藤氏の空想動物に焦点をあてた1冊。築地本願寺に楽しい動物が一杯だった理由に納得。
2013/10/26
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