手塚治虫と路地裏のマンガたち
手塚治虫と路地裏のマンガたち / 感想・レビュー
きいち
戦後大阪の玩具問屋街・松屋町に叢生した、書店流通ルートをとらない出版社たち。その版元側の人々や描き手たちへのインタビューを元に、「赤本」マンガで手塚治虫をデビューさせ、貸本ルートで劇画を生んだ、その創造の過程を明かすレポート。この本が93年に出たときには類書は殆どなく、本当によく調べてくれた!と感動したことを思い出す。今から考えると、よく間に合わせてくれたなあ。◇儲けどころを探す鼻、何がいいかを判断する自分の眼。日の丸文庫の山田社長をはじめとするオヤジたちが魅力的。ブルーオーシャン戦略そのものやもんねえ。
2014/04/29
古本サバイバー
大阪漫画の熱気と失速。この時代の漫画の流れを知るには最適とも言える本のひとつ。
2016/06/26
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