手塚治虫のタカラヅカ
手塚治虫のタカラヅカ / 感想・レビュー
きいち
凄いな、戦前の宝塚。新しく設計された緑豊かな住宅地には高学歴・高収入の新たに誕生した階層が住み、ホテルには住民のための社交倶楽部、町には最先端のポップカルチャーである歌劇場。そして、カメラが趣味のお父さんにヅカファンのお母さんって、おそらくそんな場所はこの当時世界中探しても見つからない。だってレッチワースにもケンブリッジにも、タカラヅカはないのだから。まさに、先取りされた現代。手塚治虫を生むことができたわけだ。◇宮本常一の描く農村や生活綴方の山村、豊田正子の下町との差異の大きさ。それも、世界最先端のこと。
2014/05/07
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