驚くべきショスタコーヴィチ
驚くべきショスタコーヴィチ / 感想・レビュー
えすてい
やはりショスタコーヴィチは「天才」である。音楽に関しては20世紀のクラシック音楽(特に絶対音楽)では他者の追随を許さない。そんなショスタコーヴィチだが、合唱付きの曲においても抜きんでているのは否定できない。女性関係に関しては音楽的な天才肌を同時に行使することはできないようだ。そしてショスタコーヴィチをショスタコーヴィチたらしめたサッカー熱。作曲や公務での集中力をサッカー観戦で解消する。どんなに忙しくても当局から冷遇されてもサッカーだけは外さない。当時のソ連のサッカー事情を垣間見ることもできた。
2019/09/17
ニョンブーチョッパー
△
1998/01/02
BATTARIA
ナチによるキエフでのユダヤ人虐殺を描いた、交響曲第13番「バビ・ヤール」をめぐる秘話、ショスタコービッチの華麗なる女性遍歴、そして尋常ならざるサッカーフリークぶりという、三部構成となっている。 一度はスターリンに酷評されショスタコービッチが、交響曲第5番「革命」で名誉回復というのはあまりにも有名だが、これを読むと、粛清されなかったのは奇跡に等しい。 こうした体制との葛藤が名作を生んだなんて、簡単に云うのも憚られてしまう。
2016/08/12
感想・レビューをもっと見る