ヒッチコック映画自身 (リュミエール叢書 32)
ヒッチコック映画自身 (リュミエール叢書 32) / 感想・レビュー
印度 洋一郎
ヒッチコックによるエッセイ、インタビュー、講演、更に企画会議の記録や、映画界入りする前(最初の就職先である電信ケーブル会社の社内誌)に書いた掌編サスペンスまで網羅した、貴重な文集。ヒッチコックは若い頃から情報発信に積極的だったらしく、1920年代から雑誌に色々と寄稿していた。この本でも20~30年代のイギリスで映画を撮っていた頃の文が多く、当時のイギリス映画界の状況を知る事が出来る貴重な記録だ。アメリカ映画に対して、イギリス映画の人気が無いのはストーリーの選定や俳優の演技など体制が貧弱だからと手厳しい。
2023/05/16
フク
★★★★★。ヒッチコックが遺したエッセイ、批評、インタビューなどの貴重な資料を纏めた一冊。スリラー作家として名をなした全盛期はもちろん、トーキー後間もない30年代の映画論まで幅広く収録。最初期からぶれない映画理論を持っていたことに驚く。トリュフォーとの共著「映画論」と共に、映画、映像全般に携わる人必読の書と言える。
2012/02/21
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