らくだこぶ書房21世紀古書目録
らくだこぶ書房21世紀古書目録 / 感想・レビュー
KAZOO
クラフト・エヴィング商會というのは本当に架空の書物をつくりだしてくれて、本当に本が好きな人にはたまらなく楽しい本です。本当にこのような感じで本をつくってくれるといいと思います。世界で1冊の本になるので結構値段も高くなるのでしょうが。
2015/03/15
おいしゃん
読んだみたかった、クラフトエブィング商會。読んでみて、独特な世界観に、コアなファンが多いのも納得。22世紀から送られてきた、「21世紀の古書目録」。そのパラレルワールド自体も面白いのだが、なんといってもそれぞれの本をコンセプト通りに実際に作る、そのこだわりに脱帽である。
2014/10/06
愛玉子
再読。すでに未来はなつかしい。2052年から突然送られてきた古書目録。古書といっても現在から見れば未来の本であり、現在といってもこの本自体が20年くらい前の本なので、ここに載っている本の何冊かは既に刊行年を過ぎている、と何だか頭がこんがらがってきますが、美しい書影と書評がなんとも魅力的で、ニヤニヤ笑いが止まりません。特に『羊羹トイウ名ノ闇』『その話は、もう3回きいた』が読みたくて読みたくて…!何で出版されてないの?へんてこで面白く、奇妙に謎めいた、世界に一冊しか存在しない古本たち。私にも目録届かないかな。
2021/03/29
まろまろ
読みながらなんだか嬉しくてにんまり。不思議感がオーロラのようにたゆたい、夢のテーマパークに誘われる。時空を超えて行き来するどの目録からもかぐわしい香りが立ち込めるが、特に時間がたつと浮き上がるインクの話に心を奪われた。数頁づつ表れ又消えていくので、物語を追いかけては待つというわくわく体験ができるのだ。そして 2021年までの著書をつい検索してしまった。このはかなげな色の表紙は、読み込むほどに深い艶が出てきそう。
2021/11/30
がらくたどん
ヒトコブラクダの話を読んでいて、頭休めの「らくだこぶ」。エアメールならぬサンドメールで未来から届いた「古書」目録(書影・書評付き!)。さすが稲垣足穂好きの店主を見込んで届けられただけのことはある、奇妙でお洒落でそそられる内容と装丁の「古本」が並ぶ。以前の職場で物語が描かれた絹布を綴じて仕立てた書籍を見たことがあるが、書籍とはこれほど自由で姿かたちまでも楽しめる存在であったのかと改めて思う。最近は変形本はおろか箱入り本すら購入していない体たらくだが、「あったらいいな」の空想を満喫するのもまた楽し♪
2021/07/26
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