井伏鱒二画集
井伏鱒二画集 / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
先日、井伏鱒二の『厄除け詩集』を読んで大変面白かったので、何かすぐに読める井伏鱒二の本は無いかと探したらこんな本があった。井伏さんは初めは画家を志していたそうだ。まあこういう画集であるから、上手かったり下手だったりして、眺める方の気持ちもシーソーゲームである。同じ広島県人として、家郷や瀬戸内海(鞆の津)を描いた絵はいいなと思う。手と顔が極端に小さい豊臣秀吉像は色も悪くて心配するほどである。若き日の竹久夢二の影響直撃丸被りの絵もあり、みんな最初は人の真似から始まるのだという当然の事を思った。マナブはマネブ。
2019/08/21
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