ちくま小説入門: 高校生のための近現代文学ベーシック
ちくま小説入門: 高校生のための近現代文学ベーシック / 感想・レビュー
kibita
「高校生のための」であるので、教科書的です。が、学生時代に国語の教科書を貰ってすぐに全部読んでしまっていた皆さんにはおすすめな近現代名作小説アンソロジー。吉本ばなな、半村良作品は久しぶりに読んだ。お久しぶり、懐かしいです。『王子と乞食』のパロディである石川淳「乞食王子」、小川洋子「ひよこトラック」、梶井基次郎「闇の絵巻」、中勘助「銀の匙」等が好み。
2024/08/31
押さない
(初読み)☆「乞食王子」石川淳「箪笥」半村良「人情噺」織田作之助「忘れえぬ人々」国木田独歩。常体や敬体、修辞法など学生の時習った懐かしい言葉が。半村良は戦国自衛隊等のSFのイメージが強く、手にする事が無かったのだが、説話的で不気味な余韻を残す味わいのある話も書いていたのかと驚いた。能登の方言も雰囲気を出している。アンソロジーはこういった思わぬ出会いがあるところが面白い。解説が醍醐味。
2017/04/19
leppe
高校生のための、と謳っているが、別に高校生じゃなくてもオススメ(笑)。 私はこの本のおかげで、石川淳という素晴らしい作家に出会えました。
2017/03/21
きつね
それなりに面白い。解答編という小冊子がついているが、わざわざ図解するほどのことなのか、よくわからない。内容把握がおぼつかない人には助けになるのだろうか? あるいは、こうして図示できることこそ理解だという発想によるのか。文学にとって図とはなんなのか……
2013/04/16
カラス
小説のアンソロとして購入。この本に限らず言えることだが、学生向けの教材はやたらコスパがいい。この本もたった千円だった。しっかりした解説付きの小説アンソロと考えると、なかなかお得。ただ思ったのは、小説の読み方や鑑賞のポイントを大まじめに解説している文章を読むのは、なにか鼻白ませるものがあるなということ。正直、ちょっとだけばかばかしく感じてしまった。また、設問とその答えに関しても時たま首をひねることがあり、小説を教材とすることの難しさを感じさせた。
2020/01/24
感想・レビューをもっと見る