パリ行ったことないの (フィガロブックス)
パリ行ったことないの (フィガロブックス) / 感想・レビュー
ヴェネツィア
この著者の本は3冊目だが、今までで一番いい。編集者の(?)センスも抜群だ。まず、外表紙を剥ぐと(是非剥いでください)そこに現れるのは、紛れもないフランス装。紙の質感といい、色合いといい、表紙の折り返し方といい、もう盤石である。タイトルにも仏訳"Je n'ai jamais été à paris“。12の掌編のそれぞれにも。例えば"A la recherche de cette fille"。これって"A la recherche du temps perdu"のもじりではないだろうか?⇒
2019/08/19
❁かな❁
お気に入りの山内マリコさんの作品を読むのは4作目。今回も読みやすく楽しかったです☆『フィガロジャポン』で連載されていたお話に書き下ろし1編入りの短編集。タイトルからもわかるようにパリにまつわるお話です!リアルにいろんな女性の悩みなど描きながら、前向きになれる作品で読むと「なんとかなる、頑張ろう!」って思えて元気になるような感じ♪山内マリコさんのお人柄が出てるのかいつも明るくてオシャレで読後感いいです!書き下ろしの「わたしはエトランゼ」すごく良くてご褒美みたいで嬉しかったです♡山内さん最高〜(◍′◡‵◍)♡
2015/05/09
モルク
年齢も環境も全く違う女たち10人。それぞれがパリに行きたいというおもい(ずっと思っていようが、突然思い立ったにせよ)。シャンゼリゼを歩き名所を見たい、でもやっぱり南仏の田舎でのんびり、そこの一員であるがごとく生活してみたい。最後には登場人物が繋がりあれまあ。時間やスケジュールにおわれる旅より今後はそんな余裕のある生活に憧れる。ずっと読みたい本メモに残っていた本。メモ帳も更新する度についに1ページめにきてここで漸く読むことができた。7年くらいかかってしまった。
2024/03/18
milk tea
いろんな世代のいろんな状況にいるいろんな生き方をしている女性についてのお話。特に「セ・ラ・ヴィ」では、そうそう!とかうんうん!と同じ気持ちだわ〜と共感するところも多い。でもあゆこはそこでパリに旅立ったところが私と大きな違い。挿絵も可愛い♡
2019/04/13
いたろう
境遇はバラバラながら、それぞれパリに行きたいと考えている女性たちを描いた短編集。仏雑誌の日本版、フィガロジャポンに連載していた小説のせいか、前作までの、地方都市の生活を切り取った「マイルドヤンキー文学」とは毛色が違うライトで瀟洒な物語。一口にパリと言っても、十人いれば十人分のパリがある。パリとは憧れであり、目標であり、ご褒美であり、逃げ場であり、自分が自分になれる場所。出版にあたり書き加えられた、各短編の登場人物たちが一堂に会する最終話がまたいい。
2015/03/25
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