蘇生版 水の上を歩く? 酒場でジョーク十番勝負
蘇生版 水の上を歩く? 酒場でジョーク十番勝負 / 感想・レビュー
メタボン
☆☆☆☆ 軽妙洒脱なジョークを楽しみながら、するすると読んでしまった。開高健、島地勝彦ともに、一流の知性とユーモアを感じられる。下ネタが多いのは御愛敬。島地勝彦のジョークが長文なのは玉に瑕。
2024/04/13
DEE
膨大な知識量を持つ作家のジョークは面白くためにもなる。 復刻版とのことだけど、ファンとしては読めたことが幸せ。
2015/08/18
いむたん
ジョークって教養のレベルが自分と同等のひとじゃないと安心して飛ばせないんだなとつくづく学んだ。世界情勢や歴史に知見がないと笑ってくれないし、頭でっかちの人だとブラックジョークに怒り出す可能性もあるし。 認め合った師匠と愛弟子の気の置けない会話は文句なしにいくつかググらないとわからない笑いもあって悔しかった。ジョークの豊富さは島地に軍配だが、現実に起こることがジョーク並み、という開高健の切れ味鋭い挿話も惹きつけられた。こういうふうにしたほうが面白いのに、と添削しちゃうところもさすがの貫禄。
2018/11/06
マネコ
ジョークは教養がないと理解できない。恥ずかしながらいくつか調べないと笑えない話がありました。こういう話で笑い合える友人ができたら幸せですね。ただシモの話題が多く、スマホの読み上げをして聴いていたのですが、食事時はやめた方がいいと思います。
2019/10/26
キムラ産
開高健と島地勝彦のジョーク対談。今では入手が難しい文庫版に収められた対談に加えて番外編なども入っている。現在では通じないジョークもあったり、変わらず笑えるものもあって面白い。繰り返し語られるのは、世の中にはジョークのような現実があるということである。昨年ではトランプの当選やイギリスのEU離脱などがそれにあたるか。そのような現実をジョークを介して笑いに変える庶民の強さが見える一冊。
2017/02/09
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