辞書はジョイスフル
辞書はジョイスフル / 感想・レビュー
さとちゃん
Let's En-joyce in Dictionaries との英題が添えてある。装丁:菊地信義、装画:山本容子。冒頭の「まず、おそろしくものを知らない。だからしょっちゅう辞書を引く。」とのお言葉。柳瀬氏でさえこうおっしゃるのだから、私など、と襟を正して読み始める。辞書、面白いですよ、という愛に溢れた一冊。出版社が、私の手元にある本では「ティビーエス・ブリタニカ」になっているけど、何でだろう?
2024/06/10
袖崎いたる
痺れ浮かれるほどにジョイスフル。ジョイスのとりわけ『フィネガンズ・ウェイク』をパラパラやったことのある人は目が天に放心といった塩梅を面食らっ転々八倒を一見味読に体験するっ痛感はご存耳で仕様もちろん。……げふんげふん。あれに懲りてしまうのは「なんというか、精神が貧しい。心が闇に閉ざされている。心に光がない」んだって蹉!…げふんげふん。柳瀬尚紀がヤナセ語でジョイスの楽しみ方を翻訳してくれたのは、ことばに対する素直さとか、規範に矯正される前のトンチンカンな言語使用とかを楽しみましょう〜って誘ってくれてるのよ然。
2020/08/18
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