東北魂: ぼくの震災救援取材日記
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東北魂: ぼくの震災救援取材日記 / 感想・レビュー
100名山
著者の特徴は同じ被災地に複数回訪れ、同じ人々と幾度となく接触することです。 避難所に通ううちに打ち解けてくれた吉田さん。 取材や支援ではなく、ただ遊びに行く感覚になり 吉田さんが不在でも他の被災者が温かく迎えてくれる。 いよいよ吉田さんの仮設住宅への引っ越しが決まり、お手伝いを約束する。 そんな関係に充足感を覚えていた著者に引っ越しの当日に 吉田さんから引っ越しの手伝いの申し出を拒否される。 被災者の皮相的な心理と深層の心理を十分理解していたはずの 筆者の狼狽えは沁みます。
2012/05/20
紅独歩
山形出身のルポライターである著者による、日記形式の東日本大震災の記録。3.11からその年の12.11まで。全体の半分を占める一か月間は、生々しい恐怖と混乱と悲しみの記録だ。二か月ほどたつと、そこに苛立ちと違和感が加わっていく。被災地と非被災地との意識のズレが大きくなって、「復興」「風化」という言葉に怒りをぶつける。そして、エピローグとあとがきで、初めて著者の持つ東北の「負」のイメージが語られる。非常に書きづらかっただろうと思う。しかし、この十数頁がある事によって、この本の価値は高くなった。読むべし。
2012/11/24
まるー1
愛憎あっての故郷なんだろうな。
2012/09/01
うめこ
人ごとだとは思えない。
2012/07/08
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