タカハシさんの生活と意見
タカハシさんの生活と意見 / 感想・レビュー
白義
相変わらず飄々とした脱力具合が素敵である。しょぼいが自由な御仁である。それを活かす愛猫我輩くんのツッコミも素晴らしい。え?違うよ高橋さんじゃないよ、タカハシさんのこと。この本はタカハシさんという理想化されたベリナイスな文人が猫と文学を喋ってしょぼく生活する話や、あるいはうんこやAVや貴えり問題がいかに文学に繋がるかを楽しく考察した…なんだろう。いろいろ集まった代物である。脱力した諸氏はご安心あれ、後半の意見パートは海外文学のガチの紹介になっており、とことんどこから読んでも面白いものになっている
2012/02/08
s_n
なんとなく再読。10年前の自分のmixiレビューを見返したら絶賛しており、名著な印象がある。いまはそこまでは思わないが、宮沢りえと若花田の破局だの四半世紀前のワイドショーネタなどが書かれていて、ノリも80年代をひきずっており、大学生あたりが今読んでもイミフだろうが、俺には何か懐かしい。mixiレビューでは「全体的に、どこか貧乏くささというか中年の生々しさがさわやかにこびりついていて、そこもまたよい。関川夏央の言葉を借りれば、『みなし中年』っぽさといえばいいのだろうか」と書いていたのだが、まぁ、そうかもな。
2017/05/11
Matsumouchakun
タカハシさんが高橋さんなのかという勘違いして作家って寝てばかりでも生活できるんだ、と思いかけた。
2014/12/08
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