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自然を生きる

自然を生きる

自然を生きる

作家
玄侑宗久
釈徹宗
出版社
東京書籍
発売日
2011-07-23
ISBN
9784487805280
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自然を生きる / 感想・レビュー

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ほっさん

★★★★★時間の感覚を短く感じると待つことができない。待つことができない人々はどんどん自分の濃度が濃くなる。人があれしてくれない、これしてくれない、そればかりになる。諸法無我の意味は、わたしという存在に実態がないこと。他との隔たりがないこと。所有がないこと。三昧は今を生きること。この瞬間に意識を置くこと。目の前のことをただ行うこと。自分の心にメモしたいことばかり。やっぱり仏教は日本人である自分に合ってるのか、すとんと心に入る。面白かった。もっと仏教のことを勉強したくなった。

2016/04/22

ふみ

坊さん2人が世間を斬る!という体の対談本。正直、話の半分も理解できてないんですが、すごく興味深い。彼らの言葉のかけらを拾っては、あぁなるほどと思ったり、不勉強な分野を開拓してみたくなったり、「学び」の場を与えられたような感覚でした。色んな著書が紹介されていたので、それらにも手を伸ばしてみたい。

2016/05/20

kera1019

確かに、今までのグローバリズムという意味での「開く」という事には限界を感じるし、個性の尊重が謳われて「わたし」への執着が大きくなって「生かされている」ムラ意識から「生きている」個人意識に視点がかわってしまうのも分かる。儀礼というものが形骸化されて縁起というものが薄くなって行く今、「閉じ方」や「ヨコ」の縁起を必要とするというのは説得力がありました。

2013/06/04

彩美心

玄侑さんの「閉じる」という言葉が印象に残った。社会もだけど個人も適度に閉じたほうが生きやすいんじゃないだろうか。開けてばかりだと息ができなくなってくる。そこのところのバランスをどうとるか難しいけど、仏教の中道にヒントがあるかも。

2018/06/11

あきこ

仏教とかお寺には縁のない生活になっている。もちろん宗教心などというものを意識したこともない。しかし私の中にも仏教や儒教が沁み付いているのに気付いた。日本人なんだなあと実感した。四季の行事やお葬式など何の意味があるのだろうと思い、お正月でさえ旅行に行くような暮らしのなかで、本当に大事なのは自然に感謝し、生かされている環境に根を張って生きていくことだったんだと思った。日本人は農耕民族なんだから。少しずつまたこういう習慣が日本人に帰ってくるのもいいと思う。本書でいう横のつながり、がじわっと沁みてくるように。

2011/10/12

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