リアルタイムメディアが動かす社会: 市民運動・世論形成・ジャーナリズムの新たな地平
リアルタイムメディアが動かす社会: 市民運動・世論形成・ジャーナリズムの新たな地平 / 感想・レビュー
更紗蝦
2011年発行の本なので、10年前当時の「生きた情報」や「現場の声」が記録されている講義録ですが、2021年の現在でもメディアの問題点はほぼ変わっておらず、つまりはこの10年でさしたる改善はなく、誹謗中傷に関してはより酷くなったと言えます。それがよく現れているのが、すがやみつる氏が取り上げている「実名か匿名か」論争の部分で、匿名にする理由として「ヘイトクライムを回避するための自衛」という視点がないことが挙げられます。例えば、女性の意見は男性よりも確実に軽んじられますし、ハラスメントのターゲットになります。
2021/09/08
けんとまん1007
リアルだからこそ、誤魔化しようがない。もちろん、その前提はある。何を捉えるか、どの視点から伝えるかだ。そうそうたるメンバーで、実際に、岩上さんのイベントに参加したこともある。ちょうど、東日本大震災の原発災害の後のこと。それと、何を選ぶか。何を発信するか。それにしても、よくもまあ、これだけが揃ったものだと思う。
2012/12/13
木村すらいむ
”静かなる革命へのブループリント”の流れで,ソーシャルメディアが社会に大きく関わるようになる兆しを知りたくて,見つけた本.革命や戦争,市民運動,災害,政府・検察,原発など専門機関に関わることに,どのようにソーシャルメディアが関わってきているかを8人のジャーナリストが語る.この8人はTwitterアカウントを補足した.八木さん,岩上さんの話が面白かった.メディアから得るお金だけを収入とすると,生活がかかってしまいジャーナリスト活動はしにくくなるから,別の専門性あるいは収入源をもっていたほうがいい.
2014/09/16
reboooot
この本で岩上安身さんの文章を初めて読んだ。今までの彼の印象は、「ちょっと強面でさかんに情報発信しているよくわからない人」だったが、ジャーナリズムに対する情熱を持ちつつも、客観的かつおもしろい内容で今後も注目すべき人として発見できたのは良かった。ただ有名どころの上杉隆と津田大介の章は内容が少し薄かったのが残念。
2012/05/17
くろ
上杉さん、津田さん目当てで買ったが、メルマガなどで知っている情報だったので新鮮味は無かった。その代わりに八木さんの、いままでに起きた南米の革命とメディアの使われ方や、アフガニスタンで拉致された常岡さんの話が興味深い。すがやさんの文章では、ログの語源も知れたし、勉強になる読み物でした。
2012/02/16
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